ロックマンゼクスが復刊いたします。
みなさんのおかげです、最高に嬉しいです!
Twitterでも話したのですが、どんな感じでシナリオを作って、そして作品になっていくんだろうって疑問に思っている人も多いかなって感じました。
ですので、若手のシナリオライターさんたちにもこんな感じだよって言うのを伝える意味でも、ちょっとしたメイキング的なモノを残しておこうかなって思います。
ロックマンゼクスはゲームのコミカライズという事で、ある程度の世界観は決まっています。
またキャラクターも決まっているので、そこは考えなくていいかなぁって感じです。
あとは、ゲームの世界を壊さずに、どうコミックらしさ、おぎのしんらしさを出していくかって所ですね。
最初からロックマンゼクスはストーリー漫画で行こうって決まっていたので、少年漫画王道系かなぁって思っていました。
その辺は僕の得意ジャンルだったので良かったです。
こっからはまず、インプット。
ゲームの世界観、ゲーム進行、キャラクターなどの設定資料集を読み漁ります。
ロックマンゼクスは設定も複雑で多かったので、大変でした…。
ちなみにゲームも頂き、軽くクリアしておきました。
んで、問題のアウトプットに行きます。
まずは、キャラクターの設定ですね。
主人公は雑誌を見ているのは男の子が多いという事で、ヴァンに決定しました。
他のキャラクターたちもどんどんプロフィールを作って行き、おぎのしん版という事で、コミックオリジナルキャラクターシュウを出すことに決めました。
コミック版ヴァンの性格上、仲間思いというのをプラス要素として入れたかったので、親友や恋人、一緒に戦う仲間などが欲しかったので、シュウを入れられたことは良かったですね。
最後に8ボスの性格ですね、これはある程度ゲームを踏襲しています。
次は、世界観に行くのが普通ですが、ゲームの世界観をそのままです。
特に崩す必要も無いですし、整合性も取らないとダメなので特にイジりはしなかった記憶です。
ここまで揃ったら、プロットに入ります。
全何話って最初に言われていたので、それで全話のプロットを作って行きます。
抜粋しますが、こんな感じです。
これを12話なら12話作ります。
作品の全体の流れが一発でわかるように作ります。
もちろん、連載の場合は途中でテコ入れだったり、修正だったりが入るので一旦はこれでみたいな感じです。
ここで編集やゲーム会社などに「こういう風に作るんですけど、大丈夫ですよね?」とコミットするイメージですね。
そして、Goが出たらいよいよシナリオの制作に入ります。
シナリオは骨組みのプロットに肉付けをする感じです。
例えば、5話の中盤はこんな感じになります。
書き方や書式などは、人それぞれだったり、決まったフォーマットで書く場合もありますが、ロックマンゼクスの場合はこんな感じでした。
他の作家さん、ライターさんでは小説風に書く人もいますし、舞台風に書く人もいます。
他の作品では、僕も小説風に書いたりすることもあります。
おぎのしんとしての役割分担では、僕の方である程度のページ割、コマ割り(1Pに入れる要素)、魅せコマまで決めて、構成・ネーム担当のおぎのひとしさんに渡すことにしています。
全話のプロットは、人気やアンケートなどを元に修正が入りますので、何度も手直ししていきます。
おぎのしんは三人いるので、誰かが躓いたら三人で知恵を出し合えるのは大きかったですね。
さてさて、こちらがどんな風にネームになって、漫画になったか…。
それは是非、ロックマンゼクスの単行本でご確認いただければと思います。
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